フィットネスクラブに限界を感じた理由

私たちがフィットネスクラブ経営時代に、会員様が帰られる時にカウンターで「あ~疲れた、今から整体に行くね!ありがとう」と言われました。私たちはフィットネスクラブは人を健康にする最高の職業をさせてもらってる!と思っていましたから、「なぜ整体に行くの?」とポカ~ンとしてしまいました。
 その時、トレーニングマシンは大きい筋肉(表層筋)を集中的に使う為、筋肉が疲労して硬くなる事に気づきました。筋肉が硬く、関節の稼働域が少ない人に負荷をかけていた訳で、それでも週3日は絶対通ってください!と体に負荷をかけることをしていました。
 また、同じ運動でも人それぞれ個人差があり、使う筋肉が違うため効果のでにくい方が多いのも当然と理解できました。又大きい筋肉を使うと体重が減ったように思えますが、実際は汗をかいて水分量が減っているだけで、食欲が出るのでダイエット効果も薄くなります。
 汗をかくのでストレス発散と持久力維持には効果充分ですが、筋トレしている時にカロリーを消費する考え方で、日常生活で基礎代謝を上げるように小さい筋肉まで動かす体質改善はできない事に気づきました。
一人一人の筋肉の動かし方(クセ)まで確認できません。

整体・マッサージに限界を感じた理由

筋肉の伸縮を高める為、整体と接骨院にて勉強をはじめました。高齢者にも対応できるように高齢者運動支援士の資格もとりました。
 筋肉の収縮(こり)又は硬縮を緩めると痛みは取れます。ただ、筋肉の収縮、又は硬縮を緩めるだけでは、筋肉本来の動きができるとは限らない事も体験し勉強できました。筋肉の正しい動かし方を体が忘れてしまっているからです。筋肉を動かす神経伝達経路も鍛えないと自由に動きません。体への意識です。
 筋肉を強く押し、筋繊維を切断し翌日の「もみ返し」も筋肉をさらに硬くしてしまうと考えます。
 そして、筋肉を硬縮させた日常生活やクセを変えない限り、以前と同じ筋肉の使い方をしている限り痛みは再発し、又は脂肪が付きます。
 筋肉の正常な動き方を、体に教えてあげなくてはならない事に気づきました。
 私たちが内股は治さなくてはいけない!と強くいっているのも骨の動き、筋肉の動きを考慮してのことです。

食事制限とリバウンド

ダイエットに付き物なのが食事制限です。危険です。摂取カロリーが消費カロリーを下回ればダイエットできる、との考えです。基礎代謝量を増加させる考えではありません。
 第一に摂取カロリーを抑えると不足したエネルギーを体は筋肉又は骨から吸収しようとします。ですから食事制限は筋肉を落とすと言われている訳です。
健康的ではありません。体は軽くは感じるでしょうが体力も落ちる結果になります。又ちょっと気を緩めるとリバウンド。体は元の安定を取り戻そうとします。ダイエット前より筋肉量が減って脂肪が付いた状態でより悪い状態です。
 第二に筋肉量を減らすことは筋肉本来の働きも減ることになります。筋肉が減ることにより血流が悪くなると考えるべきで、体温も下がる事になります。
30歳頃より筋肉量は毎年1%ずつ減っていくので年々痩せづらくなるだけでなく病気に罹りやすい体質になってしまうという事です。